しお

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心を剥き出しにされて叫んだ、最高のライブ 「Wake Up, Girls! FINAL LIVE ~想い出のパレード~」感想

2019年3月8日、さいたまスーパーアリーナで行われた、

「Wake Up, Girls! FINAL LIVE ~想い出のパレード~」 に参加してきました。

 

WUGが解散を迎えるこのライブ、楽しみにしていないと言えば嘘になります。前回愛知公演のあと、仙台公演に行けなかった私はとにかくわぐちゃんに会いたいという気持ちでいっぱいでした。仙台公演はとても素晴らしかった、という感想をたくさん目にしたので、SSAではさらに素晴らしい物が見られるのかもしれない。ユニットが終わる瞬間、その景色を見たい。そういう期待を込めていました。

一方でやはり解散するという現実。この日、この場で歌われる1曲1曲が最後なんだろうなという思いもありました。WUGがずっと続いて、もっともっと多くの人に知られて欲しい。最後の曲が終わり、WUGが終わる。その瞬間が怖い。この日が来ないで欲しい。という気持ちもありました。

 

しかしチケットは7連だし、自分が7人分持ってるし、なんならわぐらぶ限定のチケットも持っているのでリハーサルにもお見送り会にも行けるし、あと草ブレード欲しいし、やっぱり行きたい気持ちの方が上だったので行く事にしました。さー明日は並ぶぞ~

 

以下、3月8日のレポートになります。

 

迎えたライブ当日の朝。見事物販開始に間に合いませんでした。道路が混んでた…今日平日だったね…って後悔しても、草ブレードもTシャツもタオルも無いんだよな。

自分が普通のブロマイドが残りわずかという所で買えたのでまだ良かったものの、まさかブロマイドまで無くなるとは思わなくてびっくりしました。在庫少なすぎる。せめてリハーサルに参加する人数分は用意して欲しかったな…

 

リハーサルについてはもう書いても大丈夫だよね?何かあったら消します。

 

並ぶのは面倒なので開始30分前くらいに入るも、入口が1つしかないお陰で渋滞が起こり、これ本当に間に合うか?と焦ったものの、なんとか間に合いました。

座席はアリーナ、センターステージのどセンターから10列目くらい、演者がセンターステージに来ると良い感じに顔まではっきり見えるいい場所でした。

リハーサルが始まり、最初に披露されたのは7 Senses(1コーラス)」。次に本番ではやらない曲を、という事でI-1clubから「リトル・チャレンジャー」「止まらない未来」を披露。

I-1といえば、そう、ここさいたまスーパーアリーナはアニメの作中で「I-1アリーナ」とされている場所。2次元WUGはアイドルの祭典でこの場所に挑み、最後に勝利を手にした、アニメWUGにとって終着点のような場所。この2曲で自分の記憶が呼び起されました。そんな場所に今日、3次元のWUGが解散ライブとして挑むんだな…

 

年末に開催が発表されたこのラストライブ、自分を含めた多くのファン、演者の7人までもが「SSA埋まるのか?」と考えていました。もしかしたら解散ライブがスカスカで終わるかもしれない。SSAでのライブは作中でも現実でもアウェーでした。

チケットの詳細が発表され、1人につき7枚まで連番可とかいう冗談のような条件が出ました。当然のように7連で申し込む人ばかり。もちろん自分も7連でした。Twitterでは色んなワグナーが知人を誘い、演者のWUGちゃん達はこれまでの共演者さんが出ているラジオ番組に出演して宣伝していました。こうした甲斐もあって、先行、二次先行、そして一般販売まで行って、ついにチケットが満席になり完売。本当に、本当に現実なのかな?って思いました。本当に埋まると思ってなかったもん。もうSSAはアウェーじゃない、完全にホームだよ。

 

WUGの7人も今日を控えて相当緊張していたようで、とあるメンバーは「ご飯が食べられなかった」とその様子を漏らしていました。しかし、リハーサルが進むにつれて演者も、見ているだけのこっち側も、お互いに緊張がほぐれていくのがわかりました。

「スキノスキル」の「女の子は強くもなれる」の部分では恒例の青山吉能さん(よっぴー)が吉岡茉祐さん(まゆしぃ)を笑わせるくだりがあったり(よっぴーがザブングル加藤の「カッチカチやぞ」をやってた)、MCで永野愛理さん(あいちゃん)がライブグッズのブックマーカーに込められた思いを話している間に、まゆしぃが花道で遊んでて話が遮られてたり。

「極上スマイル」の後のMCではよっぴーが「2番のサビ前でみにゃみ(田中美海さん)が歌っている時、みんな何か言ってる?」とオタク弄りをして、会場の至る所からオタクたちの不揃いな「虎火人造繊維海女振動化繊!!」が聞こえてきて草が生え散らかったり、それを聴いたよっぴーが「えっ?なになに?何も言ってない?」とか「『お箸の国』だから『カツ丼カツ丼カツ丼…』って言ってるのかと思った」とかいうMCをしていたのもあったな…

最終的に「みなみの声聞きたいよね?」という話になってmixは控えた方がいいのかな…?なんて思ったりもしました。自分は控えたけど本番はめっちゃみんなMix打ってたね。草生えたわ。草ブレード買えなかったけど。

山下七海さん(ななみん)がMCで、リハーサルに参加する人は必ず本公演のチケットを持っているにもかかわらず、「今ここに居る人で夜来れないって人います?」と、ななみんワールドを展開していたりもしました。

こういう光景を見て、あ~いつものわぐちゃんだな~って。いつも通りでこのまま本番も楽しく行けそうだな~って思うと、こっちも安心。最初の「7 Senses」では自分含めたオタク達からのコールが聞こえないし、自分でも出なくて内心不安だったのが、リハーサル最後にもう1回披露された「7 Senses」では普通に声が出てて、普段のライブと大差なく盛り上がってました。

 

MCで言っていた情報によると、2600人ものFC会員がリハーサルに参加したらしい。この人数は今年のツアーで回っていたホールの定員より少し多いか、同じくらいの人数。これだけのオタクが居るなら、やっぱりSSAはアウェイじゃない。改めてそう思いました。

 


 

そうして連番者と合流してカラオケに行ってなんやかんやしていよいよ本公演。

座席はステージ右側より、200レベルの結構後ろの方。

WUGのライブでこんなに後ろなの初めて。

どんなに頑張ってもわぐちゃんは小さくしか見えない。

いつも参加してたツアーでは「わぐちゃんの表情、動き、パフォーマンスを1秒でも逃さず見たい」という思いがありましたが、今日はどんなに頑張っても見られない。それならばと、「この雰囲気を、そして曲を楽しもう」と決心しました。細かいところはあとでBDを見ればいいんだから。

 そういう思いで参加したのでひたすら曲に合わせてコールして、振りコピして、跳んで跳んで跳んで、ってやってました。

どの曲も楽しめるのが最後かもしれない。そう思うと、やることは体の全てを使って、体力がなくなるまで楽しむ、それしかなかったんです。ライブの時はそんなこと全く考えていなかったんだけどね。

その後に連番者から「ほかのどんなオタクよりも振りコピにキレがあった」と言われたり、職場で「声が変だけど大丈夫か?」と言われる程のどを痛めてたり、感じた事のない部位に筋肉痛を感じてたり、考える事はしていなかったけれど体は勝手に動いてたみたい。

 

なのでいつもなら「○○(曲名)の時の○○(名前)が××しててめっちゃかわいかった!!!」みたいなことを書き連ねているのですが、ほぼほぼ覚えて無いです。

 

ここからはあの時見た数少ない記憶と、自分が「Wake Up,Girls!」に触れてからの想い出、2つを混ぜ合わせながら、「想い出のパレード」を振り返りたいと思います。

 

OP映像はメンバーの出身地で撮影されたもので、それぞれの出身地で制服をきて撮影したものと、そこからSSAに集結する、という映像。自分が出身地で撮影していることに気付いたのはまゆしぃを乗せた車が御堂筋を走っている所でした。それから盛岡駅前だったり、幕張だったり、見覚えのある場所の映像が出ていたので、もうそこから俺のFINALツアーの想い出があふれ出てきていました。

 

1.タチアガレ!
そうかぁぁぁ、いきなり最初からこの曲かぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
WUGにとってはじまりの曲であって、自分にとってもはじまりの曲。
自分がWUGを知ったのは2015年の初夏、たまたま再放送を録画していてそれを見たのがきっかけでした。あの頃は「めちゃくちゃ批判されている作品だけど、どれだけ酷いのかな…?」という好奇心で見ていました。でもじっさいは全然違った。思ったより面白いし、思ったよりちゃんと東北で起きたあの震災と向き合っている特に9話では菊間夏夜と気仙沼を通して触れていて、単にアニメを見ていただけなのに自分も三陸沿岸を気にするきっかけにもなった。その時に俺はWUGにハマることは無かったけれど、それでも記憶の奥底にWUGが、そして菊間夏夜というキャラクターが、刻まれていくことになりました。
 
2.16歳のアガペー
ああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!(崩れる俺含むワグナー)
あの時本当に客席の大体が崩れてた気がする。自分も崩れてたからよく見えてなかったけど。ツアー中何度も聴いていたからか、盛岡公演あたりから耐性が付いていた気がしていたけど、この流れで来る16歳のアガペーは崩れざるを得ない!!俺を崩れさせるアガペー、待ってた!!
この曲を知ったのはいつだったんだろう、おそらく1年前くらいでグリフェスの予習をしていた時だろうか。ふと聞こえてきた「ペデストリアンデッキで」という言葉に衝撃を受けた。ペデストリアンデッキと言えば仙台駅の西口を出た所のあそこ。仙台に訪れると真っ先に目にするような、仙台を象徴するような、そんな場所。歌詞の舞台が仙台であることを表すのにその言葉が用いられていることに感動しました。そこに気付いてからこの曲の世界が広がったような感じがして、この曲が好きになって、今では振りも完璧に覚えて振りコピおじさんになってました。ワグナーになってから仙台に行くと毎回ペデストリアンデッキでこの曲を聴いては「はぁ…(何かを感じ取っているようなフリ)」になってます。結論を言うとこの曲すっごいすき。
 
コールが凄い。みんな推しの名前を心から叫んでる気がする!!あとその前に何を言ってるか分かんなくなってるの笑った!!
推しの名前を絶叫できる機会ももしかしたらこれで最後かもしれない、と思うと、賛否両論ある「かーや!かーや!かーや!」とコールを入れたい気分だったんだけど、チキン野郎だったので3回目の「かーや!」から入れました。
みゅーちゃんの時だけコールが「のびしろにょきにょき」で統一されるのも、かやたんが親指を曲げるあのよくわからないやつを見れるのも、よっぴーの「涙ファー」も最後だったんだよなぁ… つらい…
そういえば「のびしろにょきにょき」コール、自分がWUGのライブに参加した時にはもうすでに自分もコール出来てたんだよな、あれ何で出来ていたんだろう?最初の頃は時に意味も分からず、みゅーちゃんが一番身長が高いからだと思ってたけど、それがネットの生番組の名前だと知ったのは大分後の事でした。
 
4.ゆき模様 恋のもよう
うわっ!?この流れで!?(感動)
…ということは曲の時系列じゃなくて、作品中の時系列でセットリストを組んであるのかな…?っていう気持ちになった。
自分がこの曲を好きになったのは昨年の12月。岩手公演の前日、仙台で1泊したときのことでした。この日の夜、仙台は初雪を観測。雪が降る仙台の街を歩く中、定禅寺通りで見た「SENDAI光のページェント」の試験点灯。本来なら1週間後から点灯するはずで、この日は光らないと思っていた矢先の出来事だったので奇跡を感じました。
そして次の日の朝。雪が積もって真っ白な世界へと変わった仙台を歩きながら聴いた「ゆき模様 恋のもよう」。目の前では街路樹を氷のモザイクが飾っている、まさに歌詞通りの光景が広がっていました。曲の世界と今歩いているこの世界がシンクロしている。この曲の中にいる女の子はきっと今この街のどこかにいるかもしれない。そんな気持ちを感じさせてくれたあの日の事はきっと忘れる事が無いと思います。
…そして時間は3月8日のこの日。ステージで歌って踊る7人を見て、そんな光景を思い浮かべて、なんとなく少しほろっと来ている自分が居たのでした。
 
この曲のPVは「SENDAI光のページェント」で光り輝いている定禅寺通りで撮影されたもの。ステージで歌う7人の後ろには夜に光り輝くケヤキ並木の映像が映し出され、「ゆき模様 恋のもよう」の時と同じく、あの時の夜の事が浮かんできて、WUGに出会っていなければ、あの時仙台に行こうとは思わなかったし、そこであの景色を見る事も無かったんだろうな…という気持ちになりました。
 
時系列的には劇場版~アニメ1期(と舞台版)の曲を披露し、MCを挟んだ後に流れた、続劇場版の映像が凄かった… 
ステージに映し出されているのはI-1アリーナでWUGがパフォーマンスを披露し、会場が緑色のペンライトで染まるという、アニメとして創作されて、フィクションだったはずの光景。そして今、現実として目の前にあるのも会場中が緑色で埋め尽くされている光景。映像で見ている早坂さんと白木さんの会話。これだってもしかしたら現実かもしれない、と思って何度も会場の後ろの方を見てたもん。WUGのコンセプトの一つである「ハイパーリンク」の凄さがここにありました。
 
「あれ、あの映像からこの流れ?」と一瞬戸惑ったものの、現実WUGの時系列からすると「BtB」の後はタイアップ曲になるので納得、と言ったところ。
いやそれよりもだよ、ステージを見て頂きたいんだよ。
7人が横に並んでいて、それぞれにそれぞれの色のスポットライトが当たっているだろ?
何かおかしいよな?
1つ空いてるよな?
白色のライトが当たっているよな?
 
えっ…
May'n来る…???????
いやいやいやいやそんなまさか、来ないで、いや来てもいいけど、嬉しいけど!
やっぱり来ないで…いやでもやっぱり出てきたら嬉しいな…
 
まあ当然May'nさんは来なかったんですけど(どうやら一般で普通に見てたらしいね?)
ダンスのフォーメーションが曲中ずっと一人分空けられていたのには感動しました。
見に来るって分かっていて、ツアーでは空けなかったのにあえてこの日だけ変えたんだもん。それが出来るってWUGちゃんすごいよな。うん(気持ちを噛み締めている)。
 
7.素顔でKISS ME
 
このあたりはひたすら楽しかった!!お気に入りのパートで高まったり、「大好きだーい」\オレモー!/したり、「はいせーの!はいせーの!」ってやったり、とにかく叫んでとにかく楽しかった(楽しすぎてあんまり覚えてなかったりもする)
 
9.キャラソン1メドレー
高まっていたらいつの間にかわぐちゃんがトロッコに乗っていていつの間にかキャラソン1のメドレーが始まっていました。もうどの順で歌ってたか覚えてないけれど、最初はまゆしぃの「ハジマル」だったはず。
キャラソンメドレーが始まった途端に頭の中で「これはシャンシャンできる…!!やったーーーーーーーーー!!」ってなってました。まだ曲流れてないのにすっげえテンション上がって来たぞ俺!!
 
ってなっているところにトロッコに乗ってやってくる推しとか推しとか推しとか。
「いや~かやたんかわいいな今日も!!」ってなっててペンライトで推しを差しながら、「かやたん可愛いでしょ!?ねえ!!見てくれよ!!あの可愛さをよ!!!!」と言いたそうな感じで連番者の方に顔を向けていたりしてました。
 
「オオカミとピアノ」、この曲は私がWUGに落ちたグリフェス昼公演で唯一キャラソンで披露された曲でした。の時は完全に獣でした。オオカミじゃなくて獣です。私は名前の付けようがない獣になって
「シャンシャンシャンシャン!!」
でした。ジャンプしてたけど下半身の勢いに上半身の勢いが追い付いていなくてカエルみたいな跳び方になってましたね…
 
「スキキライナイト」の時、「かやが好き」と叫べる機会はこれが最後かもしれないと思い、ペンライトを緑にしながら推しへの愛を全力で叫ぶ準備をしていたものの、目の前に推しの山下七海さんがやってきて、ああああああああななみんきちゃったああああああああああああああああどうしよう紫にしないとでも緑にもしたいしむらさ…緑・・・・どどどどどだあああああっだああああああああ!!!!!!!!!!!
 
\ か や が す き ー!!!!/
 
正解は「ペンライトの色を紫にしてななみんを横目に見つつ、反対側のアリーナに居るかやたんに向かって叫ぶ」でした。
ペンライトの色をどっちの推しの色にするか滅茶苦茶迷ってた様子を連番者にがっつり見られてたらしくて、ライブ後にその話をされてすっごい恥ずかしかったです。
 
10.ワグ・ズーズー
燃え尽きてましたけど振りコピはしてました。
 
この後、幕間の映像としてWUGちゃんねるの特別映像が流れ、WUGは歌、ダンスだけじゃなくてわちゃわちゃした感じもいいんだぞ、と言うことを証明させてくれました。
 
11.HIGAWARI PRINCESS
ライブも後半戦に差し掛かり、一発目がこの「HIGAWARI PRINCESS」。私がWUGの中で一番好きな曲です。
好きな理由は主に3つ。
1つ目はメロディ。この曲を好きになるきっかけは単にメロディと音、そして7人の声でした。
そのきっかけはWUGにハマる前、友人から布教されて見た3rdライブの一挙放送。

 特に何の情報も無く、わぐりすでようやく名前を覚え始め、「あの子が畜生の子か!!」とか「スマホの前で踊ってる子面白いな」とか思い始めた頃で、なんとなく見てみようと思っていただけの自分に衝撃が走りました。この曲に一目惚れした自分はすぐさま友達に「この曲好き!」とLINEを送ってたのをつい最近思い出しました。
 
2つ目は歌詞。
この曲の歌詞って3次元WUGの7人らしさがとても入っている曲だと思うんです。
日々の中での頑張りや、流した涙。それは他の赤の他人からは見えないかもしれないけれど、自分たちの中では気付いているし、自分自身で誇りだと思っていたい。という歌詞が素敵で、これを歌えるのは、それぞれ個性を持ちながらも、熱い意思を持っている7人だからこそだと自分は思います。
 
 この曲はそんなWUGの熱い心を描いた曲で、自分はそこがエモいと思い、そして自分が努力してきた日々と重ね合わせて、頑張った自分にやさしく寄り添い、肯定してくれる、そんな気がして、さらにエモくなるのです。エモさとエモさを無限に掛け合わせている感じですね。
 
そして3つ目。
 東北イオンのCMや店内放送で流れていること。
WUGの根本的なものとして「震災からの復興」があり、アニメとして描くだけではなく、東北出身の2人を中心とする7人が「東北に対して、復興に向けて何かがしたい」ということを考え続けてきました。その中の活動としてのCMへの出演なんですが、普通の声優ユニットだったり聖地もののアニメだったらここまでできないと思うんですよね。彼女たちの東北に対する思いの強さ、これが素敵。
東北の人達がテレビを見たり、イオンに行ったり、買い物したり、などなど、様々な日常の中に「HIGAWARI PRINCESS」が、そしてWUGが溶け込んでいる。東北では「イオンのCMの子達」で通じるという話も聞いたことがあります。作品と作品から生まれた現実、そして現実の3つの境目が曖昧になっているこの現象がとても好きで、自分がWUGにハマる大きなきっかけにもなりました。
 
まとめて言うと、この曲は彼女達の自分自身への、もしくは東北へ対するポリシーを描いた曲だと思います。
 
場面は3月8日に戻り、舞台には5周年ツアーの衣装で登場。この衣装にはそれぞれで決めたメッセージが書かれたたすきが掛けられています。このメッセージは解散を控えた6年目に向けてなのか、それとも解散した明日からに向けられたものかは分かりませんが、彼女たちの決意が込められた衣装を着て歌う「HIGAWARI PRINCESS」、感動して涙が止まりませんでした。いつもは7人のうち1人がプリンセスの所、今回は7人全員がプリンセスでした。今日の主役は1人じゃなくて確実に7人だという事を証明してくれた。6年間の努力は嘘をつかない。エアーのティアラは自分にも見えなかったけれど、それが載っている事は自分にも分かった気がします。
 
12.スキノスキル
この曲をわぐりすで聴けたこと、そして「WUGってこんな曲を歌えるの!?」と衝撃を受けたこと、忘れられません。あとリハーサルとは違ってまゆよぴはふざけてなかった気がします。
 
この曲もエモくて好き。「HIGAWARI PRINCESS」もこの曲も広川恵一さん作曲なんですよね。エモい曲しか作らないんだよな…
サビに入ったところのステップが凄い好きで、振りコピしたい欲に駆られているのですが、いつものツアーではそんなことをするスペースが無くてやりませんでした。でも今回は結構広いスペースを使えたのでやり放題。楽しかった…
そしてラスサビ、会場中のペンライトが一斉に黄色へと変わり、観客の対応力に驚きました。
 
 
15.極上スマイル
この曲を聴くと2017年のアニマ横浜を思い出します。あの時は自分がオタクコンテンツに対して熱意を失っていた頃でした。一方で友人がWUG、というかまゆななに浸かっており、アニマで披露された極スマでテンションがブチ上がっていたのを見ながらちょっと引いてた自分と、でもこの曲なんか楽しいぞ…!?ってなってた自分が居たのを覚えています。その翌年のアニサマでは自分がテンションブチ上げ野郎になっていて、「笑顔!」の所で地蔵からの大ジャンプをしていたのも思い出深いですね。あと愛知公演で振りコピしてたらななみんににやにやされたのもいい思い出です。家宝にします。
 
ライブ当日に話を戻すと、「最後は極スマで笑顔になって終わりかな!!」と思っていたのが「あっ、最後は極スマじゃないのかも…?」と思うようになりました。そして振りコピしてました。
あと歌詞を間違うみゅーちゃん可愛かったよね。最後の最後でアレなのもWUGらしいかなwちなみに自分もつられてコールを間違えました。
 
エモさしかありませんでした。もうこのあたりは喉から全力でコールして、覚えてる限り振りコピして、感動で泣いて、エモさで叫んで、心がむき出しにされて、記憶なんかほぼないです。どうせ後でBDに残るんだし、魂をぶつけられるのはあの時しかなかったんです。
 
BtBの間、7人はWUGとしての塊が歌い、踊っていると思いながら見てました。白色に染まるSSA、今までのツアーではライトによって彼女たちの後ろが白く照らされ、影を作っていたものが、今は観客のペンライトが彼女たちの影を作っている。さっき流れていた原作通りの風景と、今自分が見ている風景の境目がぐちゃぐちゃになり、訳も分からずボーっと涙を流しながら見ていました。
そんな中、田中美海さん(みにゃみ)が間奏で放った
「WUG最高ー!」の一言。
かつてこの地で起きた悔しい出来事、それを乗り越えられた出来事。
それを経験した彼女のこの一言に片山美波と田中美海の想い出が詰まっている。
今、この舞台に2人が一緒に立てた。いや、14人なのかもしれない。とにかくWUGでいてよかった。きっと観客には計り知れないほどの思いがあるはず。
この一言が放たれた瞬間、私は立っていることが出来ず、「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」と叫びながら崩れていました。
 
19.海そしてシャッター通り
ここまでひたすらに楽しく、エモいライブだったものが、7人から曲名が告げられた瞬間、この曲から一気に雰囲気が変わり、ついに解散の時が近づいてきたことを実感しました。実感するとともに悲しさや覚悟、色んな感情を込めたため息が自然に漏れていました。そして会場中からも聞こえるため息。他の人達はどんな思いで息を吐いたんでしょう?
 
この曲を聴くと思い出すのは昨年秋に訪れた気仙沼のことでした。被害を受けたままの建物や、嵩上げで何もかもを埋められ、まっさらになった街。歩きながら簡単に言葉には出来ない何かを感じ、涙を流した記憶。
 
この曲の舞台になっている街は明確にはされていませんでしたが、この日のステージには気仙沼の風景が写し出されていて、歌詞とあの日感じた思いが重なったような気がしました。
 
20.言葉の結晶
21.土曜日のフライト
22.さようならのパレード

一曲、また一曲、新曲が披露されるごとに近づく最後の瞬間。

自分はただこの時間を感じて、そして涙を流す事しか出来ませんでした。

一曲一曲に込められた歌詞は舞台で歌う本人たちの気持ちを代弁するかのようなもので、それを7人は感情を剥き出しにしながら歌っている、そんな印象を受けました。

自分も、そんなWUGちゃんを見て、心を覆っていたあらゆる恥や斜に構えた気持ちを剥がし、心から彼女達を見届けていました。

さようならのパレードはステージの映像がサビの部分は愛知の時と全然違っていて、7色の光が7人の所へと、まるでこれからの未来へ続く道のように続いている映像になっており、そこで私は泣きました。あと曲の終わりで写し出されれWUGのロゴの演出。最後を締め括るにふさわしい演出。あそこがとても好きでした。

 

最後の新曲を披露し、舞台から7人が捌けた。すぐに客席から沸き起こる「Wake Up,Girls!」コール。いつもツアーで聞いていたときよりもテンポが早くてビックリしました。目の前には緑一面の景色。ここまでの景色を作り上げた7人が解散してしまうなんておかしい。やっぱりさようならは嫌だよ。まだ見ていたい。これで終わらないで…そんな思いで私も叫んでいました。

 


 
EN1.SHIFT
いやまさかアンコール1発目がこれだとは思わなかった!
HOMEツアーPart1の時とほぼ同じ演出、衣装で、感動的な舞台が華やかな舞台へと急転換。まださようならじゃないんだ、まだ楽しませてくれるんだ!!
 
ツアーと演出が違っていたのは間奏でセリフを一切言わなかった所でした。どんな意図があったのかが分からず、気になっていたのですが、その後のTwitterに流れてきたツイートやよっぴーのブログ(「最後の総括・*・:≡( ε:)よぴ。」https://ameblo.jp/wakeupgirls/entry-12445599126.html)で言及されていた、「鍵はもう、見つかったのかな。」で合点がいきました。
 
HOMEツアーは7人が故郷や縁のある場所で、これからの未来に向かって必要な鍵を見つける旅だったんですよね。
「だいじなところにかぎって 今ひとつ何か足りない …」
私はHOMEツアーに参加して、7人がこの「何か」を見つけた瞬間を目の当たりにしてきました。その次の公演では殻を破ったように変わったメンバーもいました。
「SHIFT」がPart1の1曲目だったのも、この曲がツアー、そしてSSAまでのテーマになっていたからなんでしょうね。ここまで伏線が張ってあると、全てが台本なのではないかと疑いたくなってしまう。それぐらいWUGは物語してる。
 
EN2.地下鉄ラビリンス
楽しかった…振りコピもめっちゃしたし、トロッコで近くに来てくれたし、底抜けに楽しかったなぁ……
 
EN3.TUNAGO
この曲をアンコールの最後にしたこと。WUGの東北への思いが現れている気がします。
この日SSAに居た全員にWUGだけじゃなくて、東北の事が少しでも印象に残っていて欲しい。そしていつか東北を訪れるきっかけになって欲しい。そう思いました。

「TUNAGO」が終わり、再び暗くなる会場。再び「Wake Up,Girls!」コールが沸き起こる。

ダブルアンコールがあるとすれば何歌うかな…と考えていると、そういやまだ肩組んでないよな…?と気づいてしまい、次の曲が分かっちゃったことでちょっとモヤっとしてしまったところが有りつつも、ダブルアンコールとなり、再びWUGちゃんが「Polaris」の衣装で登場。まあ、そうだよね。ダブルアンコールまでは最初から決めてたんだろうね。

 

ここからはメンバー7人がそれぞれ書いてきた手紙を読みました。

内容はファミ通.comのレポート↓に書いてあるそうです。

さいたまスーパーアリーナに「ありがとう」が溢れる――Wake Up, Girls! FINAL LIVEリポート - ファミ通.com 

 https://www.famitsu.com/news/201903/10173048.html 

 

私はまだ読んでいません。この記事を書くまでは読まないようにしてます。読むときっと泣いちゃうんだもん…

とりあえず覚えている内容を書くと、

みゅーちゃんの「ありがとー!」感動しました。今でもたまに思い出して3回目の「ありがとー!!!!」で崩れます。

 

ななみんのオタクいじり、面白かったけれど、心から嬉しいんだろうな、ってのが伝わって来て最高にエモかったです。

もうさー、WUGが声優人生の核だなんて言えるの、強いよね…

声優として、WUGのメンバーとして、人として、強すぎるよ…

 

みにゃみが泣いてる時にティッシュを渡してあげたくなって、バッグの中を漁ってましたがありませんでした。渡せる男になりたいよなぁ。

 

かやたん、唐突によっぴーが迷子になった話をしだしたのは笑いました。

 あとの内容に関してはこんな感想でした。本当にありがとうかやたん。

 

そしてよっぴー、勝手に人の人生の第2章を始めさせるなw

俺の人生第2章はもう始まってるわ!!

 

そんな手紙の後のダブルアンコール、「Polaris」は最高でしたね。会場中が真っ白になるのは想像していたけれど、まゆしぃのソロパートで真っ赤に変わったのは本当にびっくりしました。今まで2000人ちょいの箱だから出来た事だと思っていたのに。1万人もいたら赤くなるのも不揃いだろうと思ってたのに。「言葉の結晶」ではペンライトが消えていない所が結構多くて絶対揃わないと思っていたのに。予想を裏切る満天の星空。あの景色は本当に凄かった。みんな色を変えてくれてありがとう。

そして肩を組んで揺れて。会場中が揺れてたね。

 

やっぱりこれで終わるのは嫌だ。時間はもう22時が近くなり、もう本当に終わるかもしれない中、それでもこの時間が終わらないことを願っていました。

 
トリプルアンコール。本当のアンコール。
最後は「タチアガレ!」
まゆしぃの「叫べ―――!!!!!」で脳みそが急回転して全力で叫んだあの瞬間灰になった。本当に灰になった。
自然と観客が歌い出して、私もいつの間にか歌っていた。そして最後の歌が終わってしまった。
本当の、本当に最後の時間。
会場から自然と起こるコール。
 
マイクなしでの「ありがとうございました!」の声。
SSAでのライブで何度もこういう光景を見てきたけど、あんなに大きく、はっきりと聞こえたのは初めてだった。
 
最高の景色は加速的に最高を更新して終わってしまいました。
私のWUGと出会ってからの想い出と共に、すべてが過去になってしまいました。
 
 
楽しんで泣いて踊って叫んで感動して、頭も体もぐっちゃぐちゃになる。
心を揺さぶられるライブ。
これまで20数年間生きていて、色んなライブを見た中で一番最高のライブでした。
そして、アニメ・声優コンテンツでこれ以上のライブに出会う事はきっと無いと確信しています。
 
WUGに出会ってからの1年間。本当に楽しかった。ここまで連れてきてくれてありがとう。
 

 
ライブ終了後、22時からお見送り会がありました。
ライブが終わってから並び、どう見送りをするのか分からずにずっと列で待機していると、そこに現れたのはわぐらぶのスタッフ、そしてWUGちゃん。こんなタイミングでいきなり予告なしに初接近なもんだからめっちゃテンパっちゃって手を振りかえすだけで何も言えなかったのが悲しい。よっぴーの顔を見てドキッっとしたらもうかやたんの顔を見た記憶がなくて、気が付いたらみゅーちゃんの所まで来てました。もうこれで本当にWUGが終わると思いました。オタクはあきらめが悪いもので、私はみゅーちゃんを通り過ぎた後に後ろを振り返ってまたみゅーちゃんを見ました。笑顔で見送ってくれました。私にとって最後のWUGちゃんの笑顔。あの時の笑顔を私は一生忘れない。
 

 
これを書き上げたのはライブからもう2週間がたっておりますがまだまだWUG解散で心が寂しいです!!辛いです!!
しかし、こうやってライブの感想を書き終えた事で、私のオタク人生第1章も終えて、無事オタク人生第2章の幕開けを迎えられそうです!!では!!!!!!!