なんかすごかった愛知公演2日目の昼の話
これの続きです。
愛知公演2日目。座席は昼公演が5列目、夜公演が6列目。
昨日ほど前ではないけれど、かなり近い席。正直昨日より見やすい座席だった。
最後のライブまで5公演しかないとはいえ、愛知は特にどのメンバーとも関係が無いし、2日目もひたすら楽しいライブで終わっていくんだろうな、と思ってた。
昼公演が始まり、名古屋めしに関するMCでわちゃわちゃするわぐちゃん。かやたんは「にそみこみうどん」(うろ覚え)、ななみんは「みこにそみうどん」と噛んでいた。「7Girls War」ではわぐちゃんがアドリブで名古屋めしに関するダンスを披露、名古屋コーチンだったり手羽先だったりなぜかタコの刺身だったり…(最初みゆななみあいりで手羽先が被ってたのかと思いきや全員違ったのでびっくり)
「HIGAWARI PRINCESS」ではまゆしぃが音源と違う歌声で歌い出したので「まさか可愛いVer…?」と思ったらその通り最高に可愛いまゆしぃプリンセス。すっげぇかわいいかった…そしてかっこいいも見せてくるまゆしぃ。最高だった。それをみてあいちゃんとよっぴーが下で「あの子やってるよ…w」見たいな感じで目を合わせてたのが面白かった。
そんな感じで楽しいライブだな、と思ったけれど、1曲で空気が変わってしまった。
「さようならのパレード」
いつもならそこで新曲を披露する場面だった。自分の予想では愛知公演は3公演なので、「さようならのパレード」意外の3曲が披露されるだろう、この曲は仙台のために最後まで披露しないんだろう、そう思っていた。
「大事なことがある」とそれまでのトークを遮り、この日歌う曲が「さようならのパレード」だと告げられた。驚いた。そして良かった、と思った。自分は仙台に行く事が出来ず、この曲を聴く機会があとは解散ライブだけだと思っていたため、聴く機会が増えたからだった。
本日発売のWake Up, Girls!「Wake Up, Best!MEMORIAL」に収録の「 さようならのパレード」作編曲を担当させて頂きました。言いたいことは山ほどあるのですが、一つだけ。この曲は多分まだ完成してないのだと思います。あとはWUGちゃん、よろしく頼みます!
— 神前 暁 / こうさき さとる (本名) (@MONACA_kosaki) January 23, 2019
作曲者である神前さんのツイートに触れ、「この曲を完成させましょう」というMCがあった後、曲が披露された。
振り付けに今までの曲の振りが入っているという話は前から聞いていた。パフォーマンスを見て行くうちに細かな動きまであらゆる曲の振りが入っていて、それが歌詞とリンクしている事に気が付いた。そして曲の終わり、一人ずつ挨拶をし、それを他のメンバーが拍手で見送るような振りがあった。
昨年夏から続いてきたHOMEツアーは岩手公演から最後の別れに向かって急速に空気を変えてきた。そうしてこの日、この曲が披露され、別れを感じさせる振り付けを見た時、本当に分かれが近くなっていることを感じてしまった。ステージの上で輝く姿を見られるのも本当に少しなんだ。
夜公演では観客も拍手を送るようになった。そしてかやたんの「一緒に!」の声で最後の「Wake Up!」をみんなで歌うようになった。
自分は拍手することによって彼女たちを見送ってしまう様な気がし、まだ別れたくない、本当のお別れの時までとっておこう、そう思って拍手には参加しなかった。
けれども一歩一歩この曲が完成に近づいていくのを感じる。完成した時、それは別れの時が目の前に迫った時なのだろう。完成していく楽しみと完成してしまう悲しさ、相対する気持ちを持てることがWUGの面白いところだと思う。
新曲を披露し、いつも通りのセットリストに戻って行った、が、この後の3曲が本当に凄かった。
「Beyond the Bottom」、いつもはまゆしぃの歌声に迫力がある、とか、魂がこもっている、とか言う話がよく出る曲だが、この日は7人全員の魂が歌っているような感じで、果てしなく遠い所にある何かをつかみ取りたい、と必死にもがき、叫んでいる様な印象があった。あの時の7人は言葉では言い表せない何かになっていて、何が起きたか分からないのに涙が出ていた。この日のかやたんが天を見上げている振りはいつもと違っていたのを覚えている。
「タチアガレ!」も凄かった。わぐちゃんだけじゃなくて我々観客のボルテージもガンガン上がっていって、コールの大きさが半端なかった。今楽しめるものを最大に全力で楽しみたい、そんな気持ちで会場が一体になったような、そんな気がした。
そして「TUNAGO」、会場にいる演者も観客も一つになった感覚がサビで振りコピをすることでさらに高めてくれる。
このライブのセットリストでこの3曲がなぜここに入っているのか、やっと分かった。絶望から這い上がりたい気持ち、そして故郷(または東北)への想い、WUGの重要な要素が詰まっていて、「さようならのパレード」もその要素が込められている曲なんだ。
こう思えたことで、自分の中で「さようならのパレード」がまた完成に近づいていった。悲しくなった。
その後のアンコールもとてつもなく楽しかった。昼公演ではななみんに「目があったときに恋に落ちたな、って思う」って言われて「それ~~♥」ってなったり、夜公演の「Polaris」では通路を挟んだ隣の人と肩を組んだらその後のななみんからレスを頂いたし、めちゃくちゃ楽しかったしななみんが可愛かったけれど、それが終わったら後は最後のSSAになってしまう、その現実を突きつけられ、悲しくなってしまう。昼公演は悲しさと楽しさが常に入り交じっていた。終わった後の自分は経験したことの無い疲れ方をして居たらしく、夜公演はしばらくぼーっとしていた。あれはなんだったんだろう。わからない。わからないからこそ楽しかったのかな…
と、いう訳でぐちゃぐちゃな文章でした。